(一社)建設コンサルタンツ協会九州支部夢アイデア部会の「英彦山1000年植樹プロジェクト」に参画しているが、2025年5月31日(土)、2回目となる「ヤマザクラの種拾い」に参加した。その他、4月12日(土)に植樹したヤマザクラ3本の確認、予定している「育苗園」の候補地の確認も行った。
さらに、メンバーの一人のTさんが、自前のドローンを持参されていたので、植樹エリアの上空からの撮影なども主なった。
1)植樹木(ヤマザクラ)の確認
4月12日に植樹したヤマザクラの3本は、鹿の害に合うこともなく、緑の葉を付けて生き生きとしていた。ただし、近くに今年のタケノコから成長した若竹がかなり近くに生えてきていた。大きくなり日蔭を作るとまずいので、メンバーのMさんとともに、数本を伐採した。
若竹は軟らかく伐りやすいが、水分が多く重いので、落ちて頭などに当たると衝撃は大きいので油断禁物である。
写真でお分かりのように、かなり大きめの苗木を植えたので、来春には上手く行けば、花を付けるかも知れない(希望的感想である)。



2)種拾い・その1
本日のメインは、種拾いである。昨年は、6月16日に実施したが、種はすべて落下しており、拾った種は果肉が落ちて白くなっているものが大半であった。それらは、帰って水に浮かべてみると沈むのはわずかだった。それでも沈んだもののみを冷蔵庫などで保管し、春の播種したが、発芽率が悪かった(別記事ご参照)。
ーーーということで、今年は早めに行くこととした。ただし、今年の冬は寒く、草木の開花などは平年より遅れているようで、逆に早すぎるのではとの懸念はあった。
まず、比較的低木のある場所(昨年も拾った場所)に行った。
結果的には大成功であった。木には熟したもの、未成熟の果実が残っていたが、木の下で成熟した実が拾えた。みんな夢中で拾ったが、メンバー全員がとても楽しそうにしていたのが印象的であった(私も楽しかったが何故?)。
なお、ヤマザクラの実を食べたことがないメンバーに勧めたが、顔をしかめられた(私は嫌いではない。ただし、たくさんは無理)。




3)オオヤマレンゲとヒコサンヒメシャラ
テレビで、英彦山青年の家に、貴重種の「オオヤマレンゲ」が開花していると放送していたので、足を伸ばして、見学に行った。「オオヤマレンゲ」の横には、これも珍しい「ヒコサンヒメシャラ」も開花していた。「オオヤマレンゲ」は、モクレン科と説明されていたが、バラの花にも似ていると思った。
メンバー全員、初めて見たとのことであった。
なお、ヒメシャラの大木は、屋久島に行った時(別記事ご参照)に見て感激したことを思い出したが、他のメンバーには言いそびれた。言えば良かった。木の大きさ、樹肌の素晴らしさは、こちらも一見の価値がある。




4)ホテル「和」の食堂で打ち合わせと昼食
打ち合わせや昼食は、Hさん祖母宅の前庭での「歓遊舎」のお弁当が恒例になっているが、本日は、麓まで下りる時間がなかったので、ホテル和の食堂を利用した。
メンバー8人が着席して、窓の外を眺めながら意見交換し昼食も摂ることができた。
たまたま、全員、ヤマメの素揚げとみそ汁・ご飯のセットを注文した。令和の米騒動の渦中であるが、お米もしっかり頂いた。ヤマメは、骨まで食べられて美味しかった。
なお、食堂の窓の外には、満開のヤマボウシも見られた。メンバーのMさんより、モミジの苗木を無償提供できるとの話があり、ヤマザクラの間にモミジを植えようとの話なども出た(その他アジサイも植えようなど)。



5)種拾いその2
種拾い場所のメインと考えている(私が)、銅鳥居下まで移動して、石畳の上などで種を拾った。メンバーの誰かが、鹿(?)の落とし物に含まれている一塊の種を見つけた。発芽するためには、種が鳥などに一度食べられ、果肉が取り除かれたものが適切なのは知られている。落とし物は衛生的とは思えないので、誰も拾おうとはしなかったので、私がもらうことにした。さすがに素手で拾うのは躊躇われたので、ビニール袋を利用して拾った。
他のメンバーも、それぞれかなりの種を拾った。



6)育苗地候補地の確認
現在、昨年拾った種は、それぞれが種蒔きを行い、ポットなどで育成中である(私の場合は下の写真ご参照)。このポット苗のまま、山の植樹できる大きさまで育てることができれば、植樹は簡単にはなるが、一定の大きさ(1m以上が目安?)までポットで育てるには、大きなポットへの移し替え(鉢上げ)、定期的な水やりなど大変そうである。
別の方法として、小さなポットで育てたものを「育苗地(畑)」へ移し、そこで育てる方法があるとのことである。この場合は、山へ植樹する際に、根回しなどが必要になるかもと思っているが勉強中である。畑であれば、乾燥などは防ぎ易いかも知れないと思っている。
たまたま、Hさんは、畑を所有されており、その一角が「育苗園」として使えるとのことで、育苗園設置を検討中であり、その候補地をメンバー全員で確認した。


7)作業終了後のティータイムとSさんの登場
ドローン撮影は、最後に紹介するが、予定の作業を終了し、いつものHさん祖母宅の前庭で、お茶とお菓子などを頂いている時、訪問客がありました。
なんと、Hさん祖母名義の所有地に隣接して土地を持っておられるSさんでした。境界線がHさん側も不明確ということで、竹山の上まで同行をお願いすると引き受けていただきました。
杖を突いておられましたが、山に入ると健脚で竹林・雑木などが生えている斜面をスイスイと登って行かれました。「この辺りが境界で、そっとがあんたがたの土地、こっちは私」などとの説明を受けましたが、以前見せてもらっていた「字図への名義記入の図面」と上手く一致していないと思い、完全納得までには至りませんでした。
それでも、顔見知りになることができ、大変良かったと思いました。


8)ドローン登場
メンバーのT氏が自前のドローンを持参、予定外でしたが、植樹エリアは育苗地候補地の空からの動画、静止画の撮影ができた。感謝である。
山頂付近の栗園が分かるかと思ったが、その場所も竹がかなり生えているのではっきりとはしなかった。ただし、植樹した地点、道路、竹山全体像、育苗園候補地などの位置関係が手に取るように分かった。ドローンの威力は凄い。
みんな、つい、ドローンに向けて手を振った(何故か手を振りたくなる)。



なお、家に帰り、戦利品の果肉を洗浄した状態は、以下のとおり、これを冷蔵庫で保存予定である。すべて水に沈んだ。

今回も、概要紹介の動画を作成した。ご参照ください!
・・・・・動画リンク

