1950~2024年、田舎生まれの体験記など

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ダンべ川でのウナギ釣り

 ここのところ大雨が続いていた。夕方、やっとその雨が止んできた。そして、今夜は大潮で夕方から潮が満ちてくることが分かっていた。僕は、小雨の中、暗くなる前にドバミミズを掘って、バケツに20、30匹ほど貯めていた。餌の準備と […]

ダンべ川でのハゼ釣り

 僕はさっきから川底の様子をずっと見続けていた。石積みの護岸沿いをゆっくり歩きながら、川底にいるハゼを探していた。  ドンコはいっぱいいるのが見えるが、ハゼはなかなか見つからない。時々、ボラの子の群やチヌの子も居た。チヌ […]

ダンべ川の魚たち

 家から数十m離れたところに、小さな川があった。ダンべ(団平船が通っていたことからが名前の由来か)川と呼んでいた。川と言っても感潮域の部分で、潮が満ちてくると、水深が1.5mほどになるが、引くと足首ほどの深さで流れができ […]

釣り竿づくり

   釣り竿づくりは、直ぐ近くに住んでいたO君のお父さんに教えてもらった。  竹は、真竹の形の良いものを山から切ってくる。どこの山に入れば切り出しやすいのかは決まっていた。そして、ウナギ釣り、タコ引きなどに使う場合は、枝 […]

ヤマモモ採り

 ヤマモモは当時の僕らにとっては、貴重な果物だった。  実は大きくはないが甘酸っぱくて美味しいし、たくさん採れるし、栽培されたものではなく山に自然に実っていた。  ご存知の方も多いと思うが、雌雄異株で実がなるヤマモモの木 […]

ヒワ盗み

父は、小学校の事務職員であったため、僕の家族は町営住宅に住んでいた。母の実家は、半農半漁の家であり、その家に遊びに行けば、売り物以外は、たいていの果物などがもらえたが、小さい子供の足では歩いて行けないくらい離れていた。 […]

シマコブ獲りとけんか遊び

 夏の終わり頃になると、僕の家の周りの壁、生垣などは、シマコブ(コガネクモ)の巣だらけとなり、ところどころには、白い袋状のタマゴも見られた。ヤマコブとも呼んでいたかも知れない。  シマコブを一つの棒の両端に這わせ、棒の真 […]

野イチゴ摘み

 僕の言う「野イチゴ」とは、「クサイチゴ」のことである。  麦が色づいた頃から赤くなり始め、麦刈りのシーズンの頃には、野イチゴ摘みのピークだった。麦わらで野イチゴ入れ用の手作りかごを作っていた思い出もある。  子供の頃は […]

ため池でのフナ釣り

「あっ! ウキが少し動いた」  僕は、今日は家から少し離れた隣の集落にあるため池に来ていた。春も盛りに近づいてきており、海では、メバルも釣れる季節になっていたが、メバルは、餌にモエビなどが必要で難しかった。その点、ため池 […]

葦が生えていたクリークでのフナ釣り

 僕の田舎では、昔から遠浅の海岸を埋め立てて田んぼを広げていたと思われる。  この海岸近くの田んぼ域では、海岸の堤防に水門があり、その水門に一番近い部分は、汽水域の池や溝になっていた。ここには、塩分濃度が濃いせいか植物は […]

真珠貝・チュウチュウ貝・マガリ獲り

   春、大潮で潮が一番引いた時間帯、通常は、水面下に隠れていた磯の部分の様々なサイズの石コロが顔を出す。その石コロには、ノコギリモクなどの海藻がびっしり付いていたりした。  そんな石や岩礁に付いた海藻の隙間から、時々真 […]

シラガイ掘り

僕は、鍬の刃の裏の部分で、潮がかなり引いて現れた干潟部の表面を叩いていた。  今日は、滅多には獲れない「シラガイ」を狙っていた。僕らは、「シラガイ」と呼んでいたが、ネット上で見る限りではあるが、「カガミガイ」が正式名のよ […]

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