1950~2024年、田舎生まれの体験記など

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サーフショップ訪問とボディボードとの出会い

私は、仕事以外に本当にやりたいことを始めようと思っていた。40歳の半ばを迎えていたが、順調過ぎた会社生活で大きな壁に当たっていた。そのせいで、体調不良も感じていた時期だった。 状況が少し安定して来たころ、会社からの帰路、 […]

アサリ掘り

長靴を通して感じられる水が冷たかった。鍬で川底の砂を掘ると、薄茶色に水が濁った。しかし、あっという間に水は澄んで、掘った跡の川底や掘った砂をこずんだ部分も見えてきた。 「あっ! おった」  しっかり口を閉ざし、貝殻の表面 […]

ツワブキ採り

「あっ! 出ている」  3月になるころには、ツワブキの新芽が出てくる。日当たりの良い場所では、もっと早い時期に出てくるところもあったと思う。  ツワブキの新芽採りは、主におばさん達がやっていた。男の大人がやっていた記憶は […]

目を釣った事件

 僕は、近所の友達数人とタブでボラ釣りをしていた。シマミミズを付けた釣り針にウキの調整用の錘とウキゴムに挿した棒ウキの仕掛け。それをテグスで竹竿に付け、思い切り遠くまで飛ばすというものだった。未だリールは使われていなかっ […]

罠掛け

 さあ、次の罠の近くだ。昨日から冷え込んで珍しく雪がうっすら積もっていた。こんな天気だったら、鳥たちは罠に仕掛けた餌をきっと啄もうとするはずだ。しかし、さっきの4番目の罠までは仕掛けは動いていなかった。今日も難しいかなと […]

トリモチづくりとメジロ獲り

「——やっぱり口で噛むしかない」  僕は、石で叩いて細かくしてきたトリモチの屑の固まったものを思い切って口に含んだ。特別に嫌なにおいや味はしなかったのでほっとした。そいつを何度も噛んで吐き出した。そして、また、石でさらに […]

チヌ釣りとおりきしゃん

 また、おりきしゃんがチヌを釣っている。おりきしゃんの家はダブのそばに建っており、家の直ぐ横から魚釣りができるのであった。タブでは、ボラやハゼ、雨が降った時はウナギもよく釣れるが、格上の魚はチヌだった。ボラは美味しくない […]

キスゴの立ち込み釣り

 さっきまで顔を照り付けていた日差しが無くなっていた。潮も満ちてきて海水面が胸近くまできていた。もう少しすると暗くなってくる。首から下げていた餌かご——と言ってもカラの缶詰カンに紐を通し胸から下げたものであるが——の中の […]

カズラ島冒険顛末記

「あれっ! 潮が引いてしまって船動かないぞ」 「困った。どうしよう……」 僕たちは、伝馬船でカズラ島までウベ(ムベ)を採りに来ていたが、帰ろうとした時にその船が動かないのに気が付いた。 ウベは、僕らの集落の近くにも採れる […]

ワラビ摘みと目撃事件

「おっと相当出ているぞ!」  僕は、家から少し離れた草地の丘のところに来ていた。友達とワラビ摘みだ。  野焼き跡のその場所は、ワラビが摘みやすかったのでそこに来ていた。春休みの後半の頃だったと思う。茎の部分を根本からポキ […]

スイカ泥棒顛末記

小学校への登下校の道に片方にクヌギ林がほぼ一列で50mほど続く場所があった。クヌギ林にはハチがよく居り、襲われて逃げた経験もある場所だった。そのクヌギ林の一段上は畑になっていたようだが、入ったことはなかった。  夏のある […]

マテ貝掘り

 穴に塩をマテ貝の貝殻の先を使っていれると反応があった。貝がいない穴であれば、穴の水は反応しない。穴から、「ぴゅっ」と勢いよく水が出てきた。とすると、直ぐマテ貝の水管の先——目のようにも見える部分——が穴から見えた。同時 […]

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